パリから飛行機で焼く1時間半くらい東南に、Île de Beauté（美の島）と呼ばれる島があります。
イタリア半島の西に位置する島、コルシカ島です。
フランス人のバカンス先としても大人気の島ですが、ナポレオンの故郷としても有名ですね。

南北183km、東西83kmに及ぶ島は、地中海ではシチリア島、サルデーニャ島、キプロス島に次いで4番目に大きく南ならではの独特の文化が育まれています。



島の特産物は、豚および豚肉燻製品、クリの粉から作った菓子類。
ワインやチーズの産地としても有名で、ワインは「Patrimonio」や「Muscat du Cap Corse」、チーズではフレッシュチーズのbroccioが有名です。
クリで作られたビール「Pietra」も人気があります。

さて、クリの粉から作られたお菓子にクリのビール
コルシカ島はフランスの中でも、栗の生産がとても盛んな土地です。

コルシカ島は海岸からすぐに切り立った山岳地帯が多い地形です。
そのため、小麦の栽培に不向きで主食が栗と言われるほど栗が栽培されていたそうで、
この栗を粉にしてお菓子にしたりパンやお粥にして食べてきた歴史があります。

この栗を使ったお菓子が、コルシカ島を代表する地方菓子「Canistrelli」（カニストレリ）。



カニストレリは、コルシカ島では中世の宗教的な儀式の洗足式に関わるお菓子でもあります。
洗足式というのは、キリストが最後の晩餐に十二使徒の足を洗い互いに足を洗うように伝えたことに由来する儀式で、足の汚れだけでなく罪で汚れた心の汚れを落とすという意味合いがあるそうです。行われるのは、聖週間（復活祭前日までの１週間）の木曜日。

コルシカ西部のBlagneの首都のCalviでは、この儀式の後の宗教行列の際に、司祭からまずカニストレリに神のご加護が与えられる。そしてこの後に、カニストレリが一般の人々に桑原れるのですが、このカニストレリを渡された人々にも神のご加護があるとされてきたそうです。

昔は、栗の粉で作られていたそうですが、今は小麦粉が主体となり、
味の種類も色々あるそうです。

ナチュラルや白ワイン、栗、レモン、アニス、イチジク＆クルミなど豊富に作られているようです。

Imo Kuri Nankin いもくりなんきん では、栗のかわりにサツマイモを加え、
より優しい味わいの Canistrelli カニストレリを作り上げました。

サクサクとした食感が心地良く、アクセントに加えたレモンの風味が爽やかなひとしなです。
紅茶と一緒に、心地良い午後のティータイムをお過ごしください♪