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~ 茶摘みの季節 ~ 焼菓子に合う抹茶を探して、いざ静岡へ!
2022年06月02日
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘ぢやないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠
日和つづきの今日此の頃を
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにや日本の茶にならぬ♪
言わずと知れた、茶摘みの歌ですね。懐かしい~
2007年には『日本の歌百選』に選ばれた、初夏に見られる茶摘みの光景を歌った歌です。
Imo Kuri Nankin いもくりなんきん芦屋本店でも、抹茶を使ったお菓子はとても人気があります。
抹茶フィナンシェ、抹茶マドレーヌ、蒸しパンbebe、抹茶パウンドケーキ、抹茶&ショコラ(フィナンシェ)など、種類も様々。
さて、お茶と言えば皆さんはどの産地を思い浮かべられますか?
関西の人だと、やはり宇治でしょうか。
実際、京都府の宇治近郊、和束町や山城一帯は代表的な高級茶の産地として有名です。
煎茶を中心に生産されていますが玉露やてん茶(抹茶の原料)、抹茶など国内における高品位なお茶の産地として有名ですね。
2つ目は、八女玉露 玉露と煎茶の名生産地として名高く古い歴史を持つ福岡県、
八女地方の八女茶。 こちらは最高級のお茶として名高い、玉露の生産量が国内のほぼ半分を占めています。
3つ目は、煎茶、深蒸し茶、かぶせ茶などが主に生産されていて、 特に「テアニン成分」を含むほのかな甘みが特徴のかぶせ茶は全国2位、シェア30%以上の生産量を誇る伊勢茶。
4つ目は、日本のお茶の40%以上の生産量を誇る静岡県。
県内には牧の原台地、富士山麓、安倍川、天竜川、大井川などお茶の栽培に適し自然環境を活かした銘産地が並びます。
主にやぶ北茶などの煎茶や深蒸し茶の生産が主流ですが岡部町は玉露の産地としても有名です。
5つ目は、関東エリアの銘茶の産地として知られ埼玉県の狭山地方(入間市、所沢市、狭山市など)で生産されるお茶の総称が狭山茶。
比較的冷涼な気候なので、静岡や九州と違いお茶の葉は1年に2回しか摘みとりません。
また狭山火入れといわれる独特の火入れが特徴です。
6つ目は知覧茶、溝辺茶などの銘柄で有名な「鹿児島茶」です。
荒茶生産量は静岡県についで全国第二位。
温暖な気候を活かし新茶の摘み取りは4月上旬から始まるため「日本一早い新茶」の産地としても有名です。
主な産地を挙げましたが、他にも朝宮茶や嬉野茶、大和茶、宮崎茶など様々なお茶の産地があります。
さて、これだけ多くの産地がある中で、Imo Kuri Nankin いもくりなんきん芦屋本店が選んだ抹茶は・・・・
もうお分かりですね♪ そう静岡茶です。
こちらは静岡県富士市にある「今宮」エリアの茶畑 大淵笹場。
富士山と茶畑を同時に楽しめる絶景が人気で、メディアやカメラマンの撮影スポットとしても有名です。
茶畑のベストシーズンは5月中旬から下旬にかけてと言われています。
さて、数ある中で静岡県の抹茶を選んだ理由ですが、私達Imo Kuri Nankin いもくりなんきん芦屋本店は、焼き菓子の専門店です。
もし私達が生菓子も扱っているのであれば、宇治茶や伊勢茶、八女茶も候補に挙がっていたことでしょう。
ですが、「焼菓子」となると、デリケート過ぎる味わいの抹茶は風味が飛んでしまうのです。
色々試した結果、オーヴンでしっかり焼き上げる焼菓子にぴったりなのは静岡の抹茶だったのです。
もちろん、作る工程の内容にもこだわりました。
通常、揉み作業を繰り返す煎茶に対して、抹茶の原料となるてん茶では揉み作業を行いません。
摘採 ➡ 送風・加熱 ➡ 蒸熱 ➡ 攪拌・冷却 ➡ 荒乾燥・本乾燥 ➡ つる切 ➡ 再乾燥
てん茶も煎茶と同じように、選別や整形を行い、仕上げ加工(仕立て)を行い、挽臼(石臼)で粉砕する準備を整えます。
できあがった仕立て葉は、均質でやや大きな青海苔のような外観をしています。
てん茶は、水分が多い茎・葉脈を取り除いた仕上げ茶の状態の方が保存性がよいとされています。
そのため、通常は仕上げ茶で保管し、抹茶として出荷する直前に、温度調整された室内(20度前後、湿度40%以下)で石臼で挽かれ、抹茶がつくられるのです。
この温度と湿度がとても大切で、温度が2度変わるだけで仕上がりはびっくりするほど変わってしまいます。
同じ抹茶でも、私達Imo Kuri Nankin いもくりなんきん芦屋では、工程の細やかさを含めて、 お菓子に加工した際の茶の風味の輪郭と余韻に着目しています。
料理もお菓子も、基本的な考えは同じだと思うのですが、 素材に向き合うということは、あらゆる角度からそのポテンシャルを確認し、 自分達が求める味わいへと創意工夫することだと思っています。
それが結果として、自然への感謝と作り手への敬意を含め、最大限の美味しさを皆様にお届けすることだとも思っています。
産地に足を運び、土の作り方、栽培方法、加工の手順とその詳細・・・・
食の川上から川下まで、食文化としての魅力を、 今回は静岡の抹茶を通して皆様にお伝えできればと思います!
今からの季節、どうぞ2022年の新茶の風味をご賞味くださいませ。
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住所:兵庫県芦屋市大原町28-7-1
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営業時間 11:00~17:00 - 【発行者】芦屋の焼菓子専門店
Biscuiterie Imo Kuri Nankin ASHIYA いもくりなんきん 芦屋
~皆様の日常に喜びを、
微笑みがこぼれるようなお菓子をお届けして参ります🍀~
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