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moule à cake イギリス人が知らない?パウンドケーキの秘密
2022年05月19日
- オーブンから漂うバターのいい匂い。手作りおやつの幸せな瞬間です。
材料も作り方もシンプルなパウンドケーキは、家庭でも気軽に作れるおやつのひとつですね。
Imo Kuri Nankinでは、さつまいもを練りこむことで、 一般的なレシピとは少し違ったものになっていますが、
しっとりふんわり優しい風味はパウンドケーキならではのものに仕上がっています。
さて、英語のケーキ=Cakeは、ケーキ全般の事を意味しますが、
フランスではmoule à cake(パウンド型)を使って焼いたケーキを総称して、cakeと呼びます。
日本では、「バターケーキ」や「パウンドケーキ」と呼ばれているものが該当します。
このパウンドケーキですが、もとは4つの材料(①バター ②砂糖 ③卵 ④小麦粉)を
1ポンドずつ使うというところから、この名前になったそうです。
ただ、イギリスに行って「パウンドケーキ」と言っても「??」になります。
パウンドケーキという呼称は現在イギリスでは使われておらず、現地ではローフとかケーキとかティ・ブレッドと呼ばれています。
そもそもパウンドケーキの歴史は古く、今から300年ほど前、18世紀初頭1700年代にイギリスで生まれ、
ハンナ・グラッセの「アート・オブ・クッカリー」(1747年に出版)で紹介されています。
面白いのは、もとは「パウンドケーキ」と記されていたものが呼称として使われなくなった理由として、
1900年代には、ベーキング・パウダーが追加され、イギリス国内ではパウンド・ケーキではなく、
スポンジと呼ぶ者も増えてきたということらしいのです。食感が変化したからなのでしょう。
実際、ローフとかケーキとかティ・ブレッド以外に、「スポンジケーキ」と言っても理解してもらえるそうですよ。
ちなみにフランスでは、moule à cake(パウンド型)を使いますが、
この一般的なパウンドケーキのことは、カトル・カール(Quatre quarts)と呼ばれています。
カトルカールはフランス語で、カトルは「4」、カールは「4分の1」という意味です。
これも同じような意味で、バター、砂糖、卵、薄力粉の4つの材料を、全重量の4分の1ずつ使って作るバターケーキのため、
このような名前がついています。
このパウンドケーキは、確かに家庭でも作ることができる代表的なお菓子ではあるのですが、 同じ材料、同じ分量を使っても、
作り方によって驚くほど味わいが変化することでも知られています。
代表的な作り方を見てみましょう。
◆シュガーバッター法◆
シュガーバッター法は「別立て法」と「全卵すりこみ法(共立て法)」に分けられます。
別立て法で作るカトルカール
「シュガーバッター別立て法」とは、卵黄と卵白を分け、メレンゲを立てて作る方法です。
生地を混ぜるときに分離しにくいのがポイントです。ふんわり口溶けのよい仕上がりになります。全卵すりこみ法で作るカトルカール
「全卵すりこみ法」では、バターと砂糖を混ぜ、溶き卵を少量ずつ加えていきます。
「シュガーバッター共立て法」とも呼ばれ、しっとりとした食感に仕上がります。◆フラワーバッター法で作るカトルカール◆
フラワーバッター法では、最初にバターと薄力粉を混ぜるので、生地が分離しにくいのが特徴です。
きめ細かくふんわりとしたカトルカールに仕上がります。
どちらの手法もそれぞれ仕上がりに特徴があり、お店のスタイルによって、
それぞれの手法を選んでいらっしゃるようです。
Imo Kuri Nankin いもくりなんきんでは、「シュガーバッター全卵すりこみ法」を取り入れています。
さつまいもを練りこんでいる事と、カステラ生地のようなしっとりさと柔らかさを演出するのには、
この方法が一番良かったのです。
実際冷やして頂くと、生地のしっとりとしたふくらみのある旨味が、より一層味わい深く感じて頂けるかと思います♪-
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